福岡市中央区の地場ゼネコン「博多港管理」の本社ビル内にある「博鱗商事」は、港湾関連工事の建築材料の卸を行なっている。法人登記はなされておらず、いわゆる「個人商店」だ。
しかし、毎年4億円を越える売り上げを誇っており、03年には年商10億を記録していた。
ここ数年を見ても06年4億8,000万円、07年4億8,000万円、08年4億5,000万円の実績を残している。
「博鱗商事」の代表者は、「博多港管理」の実質上のオーナーで同社前会長。市漁協との関係は極めて密接とされる。
個人商店でありながら販売先には「五洋建設」、「若築建設」、「東亜建設工業」、「りんかい日産建設」など、日本を代表する大手マリコンが並ぶ。
港湾関係者の話によれば、博多湾で公共事業をスムーズに運ぶには、建設資材を「博鱗商事」から仕入れることが条件のようになっていたという。「博多港管理」の港湾事業支配を物語る証言である。「博鱗商事」の実態についてさらに検証してみたい。
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