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前途多難・老舗百貨店井筒屋の再建(1)~債権カットによる再生の道
特別取材
2010年2月 1日 09:50

 経営難に陥っていた日本航空を中核とするJALグループは1月19日、事業会社としては過去最大となる2.3兆円の負債を抱えて会社更生法の適用を申請し、同日手続き開始の決定を受けた。今期末(2010年3月期)の債務超過額8,700億円に対して、金融機関の債権カット額7,300億円で、差引1,400億円の債務超過。それを穴埋めするために、企業再生支援機構が3,000億円出資して債務超過を解消し、つなぎ融資枠6,000億円でJAL再建がスタートする。
 戦後復興の槌音とともに庶民に夢を与えてくれた花形の企業は、鶴のマークの「日本航空」と「百貨店」であった。しかし、JALの破綻に象徴されるようにその華やかな面影はすでにない。本連載では、凋落を続ける地場の老舗百貨店『井筒屋』に焦点を当て、再建に向けた取り組みや課題などを論じていく。

(つづく)

【北山 譲】


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