このシリーズにおいて『激変時代には激変しないと生き残れない』ことを口酸っぱく伝えてきたのだが、御理解いただけない方々も多い。もう「哀れ」としか言いようがない。
たとえば、シリーズ(13)にご登場いただいた『博多湾のドンA氏』である。聞くところによると、「嵐が過ぎるまでじっと耐えておこう」と、亀の甲羅に徹する応対を検討しているそうだ。要は「甲羅のなかに、頭も手足ともども閉じ込めておこう」という魂胆なのであろう。百戦練磨の『博多湾のドンÅ氏』にしてみれば、浅はかな作戦である。
確かに6年前にも、福岡の市民オンブズマンにより『博多湾の不条理な入札』の実態が明るみに出た。この時も、ドンA氏は『亀の甲羅』作戦で黙殺し、嵐が収まるのを待った。オンブズマンの方々は、綿密な運動はされるが、1テーマでとどまっているわけにはいかない。だから、無視作戦はそれなりの成果があがったのだ。
だが、ドンAさん!!時代は激変したのですよ。果たして、ご自身の成功体験による「二番煎じ」の手立てで功を奏しますかな。
まず、もう一度、シリーズ(13)をご覧いただきたい。
◇2010年は激変してこそ残る(13)~偉大なオヤジの下では後継者は自立できず
<時代は変わったのですよ。ドンAさん>
ドンAさん!!時代はチェンジしたのですよ。漁業組合が博多湾を牛耳れる時代は過ぎました。弊社では、漁業組合の理不尽な博多湾制圧の現状を、これから赤裸々に報告していきます。単なる報道連載ばかりではありません。いろいろなデモンストレーションもやります。行政を問い質す試みにも着手しました。いずれお判りになることでしょうが、公にされるほどに、一部の企業や漁協の横暴さに怒りの声が上がることは確実です。
まず国土交通省の役人たちの不甲斐なさを暴露します。自民党政権時代には追及できなかったことが、民主党政権では可能になったのです。この点を甘く見たら大火傷しますよ。
ドンAさん!!話は脱線することになりますが、役人の性根は勝手なものです。「我が身に火の粉が降りかからないのならばドンドンやってください」と焚きつける輩がいます。この役人は、Aさんに対して積年の恨みを抱いているようです。
福岡市議会でも、博多湾浚渫工事の歪な実体が追及されるでしょう。博多湾の公共事業を冷静に見れば、福岡市民の血税を食い物にしているということがわかります。福岡市の役人も、正面から切り込まれたらAさんを庇うことはしないと思います。
データ・マックスは大組織・役所の横暴さを徹底的に問いただしてきました。立場は『地元の業者育成、地元優先の工事発注』です。
しかし、ドンAさん!!「今後の成り行き次第では、博多湾の浚渫工事が大手主導になってもしかたがない」と腹を括っています。虚勢を張るほどに、地元の仲間たちの環境を悪化させますよ。
まー、ドンAさんはAさんらしく対応してください。亀の甲羅作戦で延命できれば『さすがです!!』と驚嘆の念をあげますから。
ただし。嵐は静まりません。
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