前福岡県副知事と県町村会会長が贈収賄の疑いで逮捕された。公費への意識の持ち方が問われる中、県政のチェック機能である福岡県議会にも、疑問に感じる支出が見つかった。
ビジネスクラスでの旅行が悪い、というつもりはない。しかし、交通費の原資が「税金」であるならば、ことの是非が問われねばならない。下の文書は昨年11月、今林久県議会議長がペルーのリマに「ペルー福岡人会創立50周年記念式典」などに参加した折の旅費計算書である。航空運賃『1,343,250円』はビジネスクラス使用の金額で、エコノミークラスの料金よりかなり高いものになっている。財政難の折、はたしてこうした特別待遇が許されるものだろうか。
さらに、下の旅費計算書は先代議長である貞末利光県議がハワイ・ホノルルに出長したときのものである。目的は「ハワイ州議会訪問」となっているが、ビジネスクラスの運賃『444,300円』が《高い》と感じる人は少なくないだろう。
知事や県会議長といった職にある人間が航空機で出張する場合、国内線ではいわゆるスーパーシート料金、国際線ではビジネスクラスが当たり前となっている。これを是とするならば、税金のムダ遣いは無くならないだろう。
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