連日マスコミで報道されている、経営再建中の老舗百貨店・井筒屋。北九州地区の、企業経営者をはじめとするさまざまな人に会うたび、それぞれが井筒屋への想いを口にしている。
30代の会社経営者の話。中学時代はサッカー部に所属していたため、練習のない休日は小倉スポーツに立ち寄り、井筒屋に行くことが多かったという。
『鉄冷え』という言葉があった通り、当時から福岡市のような華やかさはなかったが、それでも今よりは賑わっていた。時代の流れなのかも知れないが、小倉スポーツが倒産するなど、地場企業が衰退していくことは寂しい限りである。
しかし、この経営者は「自分にできることはただひとつ。自分の会社の業績を伸ばすことである」。と力強く語った。30代の経営者のこのような強い想いが、地域経済の活性化に影響を与えていることだけは間違いない。若手経営者の自由な発想と強い企業家魂こそ、このような時代には必要だ。
【発信!北九州】
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