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前途多難・老舗百貨店井筒屋の再建(6)~検証・新たな重荷「山口井筒屋」への新規出店(1)
特別取材
2010年2月 8日 08:00

 データ・マックスでは、昨年5月に中村眞人社長にインタビューを行なっており、その内容と、8カ月を経過した現在の井筒屋の経営状況を比較・検証してみる。
まずは、以下のリンクからその内容をご参照いただきたい。

【トップインタビュー】(株)井筒屋 代表取締役 中村眞人氏(1)

【トップインタビュー】(株)井筒屋 代表取締役 中村眞人氏(2)

【トップインタビュー】(株)井筒屋 代表取締役 中村眞人氏(3)

 上記インタビューのなかで中村社長が語った『地方で小売が低迷している場所に進出していく』と述べた井筒屋の経営戦略、つまり、人口20万人の山口市への新規出店はどのような経緯で決まったのか。
 山口井筒屋(山口市)は2008年10月にオープンした。年商85億円の経営計画を発表したのも束の間、09年春には80億円に修正したが、その実態は65億円。当初計画比▲24%、修正計画比▲19%の減収で、計画からは大きくかい離している。
 山口市の人口は、統計によると19万2,245人(2010年1月1日現在)、今年1月16日には阿東町(人口6,837人)を編入合併して約20万人となり、下関市の約28万人(09年12月1日現在)に次ぐ山口県第2の都市である。また、「山口井筒屋宇部店」のある宇部市は人口17万4,289人(09年12月1日現在)で県下3番目の都市である。

(つづく)

【北山 譲】


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