2月8日、キリンホールディングス(代表:加藤壹康)とサントリーホールディングスの統合交渉が決裂した。最大の焦点であり難関となっていたのは統合比率。両社の持株会社が合併して新会社を設立後、その株式をキリンとサントリーの株式に交換する株式移転方式が模索されていた。
そうしたなか、統合比率がキリン1対サントリー0.8となった場合、サントリー創業一族の資産管理会社である寿不動産が新会社株の3分の1を保有することになっていた。傍目にはキリンのサントリー買収だが、内実は寿不動産(鳥井家・佐治家)がキリンを実効支配してしまうという構図があったようだ。
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