福岡県の地方課長が2007年11月12日に行った出張で、出張日当日、命令書がなかった可能性が浮上した。
県の出張命令書は、命令が出た順番に命令番号が振られることになっている。07年11月12日、地方課長が三井郡大刀洗町の施行50周年記念式典に出席した折の出張命令書の番号は「e049」。前後の命令書の番号について確認したところ「e047」が12月2日分。「e048」が12月5日分だった。「e050」は12月10日分で、2つ前の時点ですでに出張の翌月に入っている。出張日から約一か月遅れて命令書が処理されたことになっており、「出張の命令が出た順」とする県の説明とは明らかに矛盾している。
この点について県に説明を求めると、当初「わからない。もう一度調べ直し連絡する」としていたが、8日になって「調べたが、なぜこうなったのか分からない」と回答してきた。「命令書の『後付け』が否定できないのでは」との質問に対しても、答えられない状況になった。
県の公費出張に関し、杜撰な管理の実態が浮き彫りとなった形だ。
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