<小沢さん、もう身を引こうや、自民党は粉砕した>
小沢さん!!貴方の政治目標はすべて達成したではありませんか。貴方の政治戦略設定は、『自民党を粉砕すること』でしたね。この目標は、昨年8月の衆議院選挙で完遂したと思います。木っ端微塵に粉砕したはずです。国民は馬鹿ではありません。民主党に308議席を与えるという「大勝利」をプレゼントしてくれたではありませんか。自民党の物資的な基盤が破壊された以上、従来のような同党が復権することは不可能です。次回報告しますが、自民党は今年の参議院選挙の立候補者を選ぶのに四苦八苦している始末ですよ!!
偉大な政治家小沢さん!!貴方は既存体制を破壊する保守革新(革命?)の政治家として、卓越した方であることは認めます。だが時代は、自民党政権という秩序が崩壊して新たな局面に突入しました。一から日本国を設計する、建設する根本的な能力が問われています。白いキャンバスに無から設計し、建設していく能力の面では、貴方には大きな懸念を表明しておきます。ピークを極めた時点で、潔い選択をした方が賢明でないでしょうか。
<国民の意識は貴方を乗り越えた>
自民党を叩き潰すまでは、国民も手段を選ばない戦い方を大目に見、許してきました。ところが、政権を握った立場にある貴方の「政治資金調達の根っこが公共事業にあった」ことが判明し、国民は辟易しています。「えー、小沢さんの権勢を支えた資金力は公共事業に依拠していたのか。40年前の田中角栄オヤジと同じことをしていたのか。」と呆れかえっています。「検察が起訴できなかった。我々の正義は認められた。次の参議院で勝つぞ!!」と、側近たちが興奮し小躍りしていますね。少々、疑問を感じざるを得ません。
小沢さん!!「『検察が起訴できない、犯罪を立証できない』から世間を大手を振って歩ける」と思うのは大いなる錯覚です。国民は甘くありません。デフレ社会の将来に展望を感じられない国民たちは、堪え性がなくなりました。粘着性を持つようになってきています。批判追及の執念が強くなりました。忘れっぽく、温和であると評されていた日本人の気質が変質しています。これでは参議院選挙は勝てません。
小沢さん!!貴方は昨年の衆議院選挙の再来・成功の体験を夢想しています。選挙の神様は、世論動向次第では「幹事長は降りる。選挙本部長として陣頭指揮を執る」という戦術転換も考慮しています。しかし、そんな浅はかな二番煎じを国民が許すでしょうか。もう一度、民主党の徹底したイメージチェンジをはかる選挙戦略を構築しないと、痛み分けになります。「参議院の勢力分布は現状と変わらず」となったら、どうしますか。
貴方の打つ策は、公明党との連携しかありません。こうなると結果はどうなりますか。「小沢は民主党政権の破壊者」と、後世の人たちは呼ぶようになるでしょう。民主党には、変わりえる人材は豊富です。安心して託してください。頂点に立てば、あとは引き潮しかありません。
小沢さんの政治手法は、国民の意識に乗り越えられたということだけは忘れないようにお願いしますね。
(つづく)
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