小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)の容疑で逮捕・起訴された衆院議員・石川知裕被告が民主党を離党する見通しとなった。
石川被告は、地元北海道の民主党総支部や後援会サイドから、「離党や議員辞職はせず、国会に戻って活動するように」と励まされたとして議員辞職も離党もしない意向を示していた。しかし、小沢幹事長の不起訴を受けて鳩山内閣の支持率が急落。政治家としてのけじめをつけない石川被告の姿勢に批判が集中し、離党やむなしとの判断に至ったと見られる。夏の参院選への悪影響を懸念した党内事情も絡む。
政権交代を実現し、世論をリードしてきた民主党が、逆に世論に押されはじめた兆候でもあろう。
石川被告は、10日にも小沢幹事長と会い、最終判断を仰ぐと見られる。
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