ちまきやは起死回生の望みをかけ、1998(平成10)年に大規模な増床に踏み切り、店舗面積を1万9,957m2に拡大した。しかし、個人消費の伸び悩みから売上は伸びず、深刻な経営不振に陥る。
03年、メイン山口銀行中心とする金融機関から40億円以上に上る債権カットを受けて再生を目指したものの、遂に力尽きて、08年8月31日をもって百貨店営業を終了した。その後、1カ月の改装工事を経て、10月3日、ちまきやは「山口井筒屋本店」として再スタートを切った。これに伴って本社を宇部市から山口市に移し、宇部井筒屋を山口井筒屋宇部店とする2店体制となった。
初日の来店客数は予想の2万人を上回る約2万3,000人が詰めかけ、好調な滑り出しであった。
【北山 譲】
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