山口県下では初めて、平成19 年5月28 日付で、「山口市中心市街地活性化基本計画」が内閣総理大臣から認定を受けた。ちまきや閉店の暗い影はひそめ、山口井筒屋の新規出店に呼応するように基本計画に追加された内容は、
「魅力ある商業空間」づくりは、中心市街地が賑わいを保ち続ける重要な要素の1つです。平成20年10月、老舗百貨店に替わり、新たに山口井筒屋がオープンすることを契機として、地元商店街と百貨店が連携し、中心市街地が一体となって「魅力ある商業空間」を創造し、それを体感できるような集客イベントを新たに実施します。(一部抜粋) |
となっている。
山口井筒屋の新規出店は、地元商店街の活性化の起爆剤として大きな期待を寄せられた「船出」であった。
しかし、リーマン・ショック直後のオープンは景気低迷の影響をまともに受け、山口井筒屋の来店客数は減少。それを物語るように、山口井筒屋を核とする中市商店街の通行人調査では、土日よりも平日の方が、通行人数が上回る日が多いとの調査結果が出ている。
山口井筒屋の売上計画の下方修正にも、その結果が表れている。
【北山 譲】
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