今年、一人暮らしの大学生への仕送りの平均額が、昨年に比べ大幅に減少しているという。これは、親の生活が厳しくなっていることによる影響である。
また、一人暮らしをしている大学生のうち、1割程が親からの仕送りなしに大学生活を送っているという。
親からの仕送りが少なくなれば、その分アルバイトや奨学金から生活費を捻出することになる。実際、現在一人暮らしの学生のうち、およそ半数が平均して月々5万円程の奨学金を受給している。
しかし、奨学金のほとんどは返済義務を持つ借金である。もし4年の間月々5万円を受給したならば、卒業する頃には240万円もの借金を抱えることになる。
返済する際には月々1~2万円で済むとはいえ、昨今の不況で親の経済状態も芳しくなく、加えて就職難である。多額の借金を背負わざるを得ない大学生たちの、将来への不安はどれだけのものがあるだろうか。
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