山口井筒屋は、2010年2月期の売上目標を当初85億円としていたが、昨春80億円に修正。宇部井筒屋の40億円と合わせて120億円の目標としたものの、その後65億円に再修正。宇部井筒屋を合わせて105億円と大幅な下方修正の見通しとなった。
今年1月は好調な出足と伝えられているが、関係者によれば、2月の売上如何では再度修正を余儀なくされる可能性も残っているという。
山口井筒屋本店の当初売上計画85億円。店舗面積は約2万m2であり、1m2あたりの売上高を42万5,000円と計画したと思われる。それを昨春、1m2当たりの売上高を40万円に再修正したが、最終的には32万5,000円。当初計画に比べて1m2当たり1,000円もダウンしている。一方、約8,000 m2の山口井筒屋宇部店は1m2当たり50万円。山口井筒屋本店の不振が目立つ結果となっている。
中村社長は対談の中で山口井筒屋への進出について「県庁所在地ということもあり、85億円という高めの目標でした。しかし、実際の数字とはまだ10億円近くの開きがあります。ただ、立地は良く駐車場もついており、商店街もありますから、鳥取の大丸などに負けないくらいの規模でやれば利益は出るでしょう」と語っている。しかし、現実はさらに厳しい状況にある。
果たして、山口市への新規出店が博多井筒屋の二の舞となる可能性もあり、井筒屋本体に与える影響は計り知れない。
【北山 譲】
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