(株)スペース(本社:東京、加藤千寿夫社長)は2009年12月期決算(非連結)を発表した。売上高は、08年12月期の401億6,600万円から143億1,300万円ダウン(▲35.6%)の258億5,300万円と大幅減収となった。主要顧客の大半が属する流通業界は、個人消費の低迷などにより設備投資が大幅に減少。大型SCを得意とするが、昨年はイオンなど大型物件の動きが急激に鈍化し、同社もその煽りを大きく受けた。しかし、外注費の削減をはじめコスト管理の徹底を図った結果、営業利益は15億4,900万円(同利益率5.99%)、経常利益は15億5,900万円(同利益率6.03%)、最終利益は9億200万円(同利益率3.49%)と大幅減収ながらも着実に利益は確保した。
2010年12月期の見込売上高は前期同水準を予想。「今年も我慢の年となるだろう」と同社担当者。物件の動きは見られるものの、市況回復にはまだ時間がかかるとの見通しを抱いている。
【楢崎 賢治】
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