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香椎幼稚園埋蔵金の行方 【福岡女子大改革の闇】(5)
社会
2010年2月16日 08:00

 香椎幼稚園を運営する学校法人筑紫海学園に不動産の他に約2億円の資産があることが分かった。資産の内訳は2009年3月31日の時点で、将来土地を購入するために用意されていた『施設整備維持引当特定預金』が1億4,801万4,792円、『現金預金』が5,732万4,374円である。また、2008年7月31日に閉鎖した、大分県玖珠郡九重町にある『つくしみ山荘』の土地も資産として所有している。
 現在、香椎幼稚園は2012年3月31日に閉園する予定であり、それに伴い同法人も解散すると言われている。はたして、残余財産はどうなるのか?

 学校法人に関する規定を定めた私立学校法第51条によると、残余財産の帰属は、「解散した学校法人の残余財産は、合併及び破産手続開始の決定による解散の場合を除くほか、所轄庁に対する清算結了の届出の時において、寄附行為の定めるところにより、その帰属すべき者に帰属する」とある。
 そして、筑紫海学園の定めている寄附行為は、法人解散時の残余財産の帰属者について、「理事の3分の2以上の議決により選定した学校法人または教育の事業を行う公益法人に帰属する」と定められている。
 筑紫海学園理事が全員福岡女子大の同窓生であることは前々回の記事で書いた通り。福岡女子大は、学校法人でも公益法人でもない公立大学法人(独立行政法人)である。この定めに従えば、残余財産が同大学に移ることはない。

 ところが09年10月8日、この寄附行為における「教育の事業を行う公益法人」の箇所が「教育の事業を行う者」に変更された。約2億円の、言わば埋蔵金は、一体誰のところへいくのだろうか?

(つづく)


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