大成建設は必死だった。ドバイにおける致命的な焦げ付きと比較すれば小さいが、同社九州支店としては10億円の赤字を出すと担当部長たちは首が飛んでしまう。彼らはやずやの会長に泣きついた。その執念には鬼気迫るものがあったという。一時は「天神プレイスは32億円が相場だ」という風説が流れていたが、この価格では大成建設は大事になる。ひたすら頼んで保証金を含め44億円の取引になったという。さすがは金持ち・やずやの余裕である。
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