(株)マルマエ(本社:鹿児島県出水市、前田俊一社長)は2月17日、2010年1月度月次受注残高情報を発表した。
精密切削加工事業については半導体分野の受注環境が好調に推移したことを主因に、対前月増減率4.0%の増加となった。装置組立事業については太陽電池分野およびFPD分野に大きな受注や検収などの動きはなかったものの、新規顧客からの試作案件の受注があり対前月増減率2.3%の増加となった。
これらの結果、受注残高は対前月増減率3.0%増の260,801,000円となった。
現在の受注環境では、太陽電池分野においては薄膜系太陽電池装置で量産案件が出始めたほか、結晶系太陽電池製造装置でも新型装置の引き合いが出始めており、またFPD分野においては中国向け投資が政策的な要因で遅延している状況ながらも、世界的な投資拡大の流れを受けて引き合い案件が急増している。
半導体分野においては顧客メーカーによっては過去最高の受注額を大きく更新するなど、活発な状況となっている。また、大半の国内半導体メーカーが新年度を迎える4月以降は、現状の受注活況が更に幅広いメーカーに波及する見通しとしている。
今後の見通しは太陽電池、FPD分野とも当期末に向けて受注は拡大傾向であるものの、両分野とも中国向け設備投資の本格化が受注拡大のポイントになるとしている。
また半導体分野については、既存顧客からの受注拡大が継続している中、社内生産力を可能な限り半導体分野へ振り向け、受注量の拡大を行なう見通し。
全般的には半導体分野で過去最高程度の受注が見込まれ全体の底支えになりながらも、依存度の高い太陽電池およびFPD分野の受注が本格化する下期までは、厳しい受注環境が続く見通しとしている。
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