寒い冬が到来し、冷え込む日々が続くと、何か温かいものが食べたくなる。そんな季節にぴったりの、本場中国の家庭の味を継承した本格的な中華まんが2月1日より販売を開始している。屋号は、「李さんの蒸し肉まん」。場所は福岡市城南区で、都市高速道路の堤インターを下りて、堤交差点を油山観光道路沿いに油山に向かって300mほど進んだところに位置する。
店内は、厨房とテーブル3席のほか、カウンター席で構成される。現在同店で提供されているのは、メインである肉まん(150円)と、中国式のお茶(飲み放題、250円)。ほかに、アクセサリーや小物の販売も行なっている。
使用する野菜は国内産にこだわり、豚肉に関してはミンチ肉など使用せず、鹿児島産の豚肉をその場で調理。機械などを使わず、お客の目の前で実演販売されている。それらこだわりの材料がふんだんに使われた肉まんの具は極めてジューシーで、一口ほおばると肉汁が口のなかに広がる。皮ももちろん自家製で、なかの具をしっかりと閉じ込めつつも、ふんわりと柔らか。日本のコンビニに置かれているようなバラエティに富んだ中華まんとは違い、派手さはないもののしっかりとした本格的な味が決め手だ。また、同店で提供されているお茶は、肉まんを食べた後口をさっぱりすることのできるウーロン茶で、本場中国式の作法にのっとって堪能できる。
今のところ、開店3日間のオープニングセールの効果や口コミの影響で、連日多くの人々が訪れている様子で、同店のスタートはまずまずと言えよう。
留学生関連事業で来日した同店代表の李さんは、「中国では、肉まんは主食として食べられていますが、日本ではおやつ感覚で食べられています。日本の特色を活かして、中国の家庭で食べられている本場の肉まんを提供したいと思ってこの店を開きました」と、開店の経緯を語る。
今後は、肉まんのレパートリーを増やして福岡市の7区すべてに店舗展開を行ない、地域貢献としての場所を提供していきたいという構想もある。日中の文化融合を図るうえで、同店の活躍に期待が寄せられる。
【道山】
「李さんの蒸し肉まん」
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