八女堆肥センターの債務保証をキタジマ食品で引き受ける過程で、北島社長は「6~7名が集まった部屋でハンコを押すように迫られた」とコメントしている。
この件について、やまやコミュニケーションズは「どの時点での話し合いを指すか分からないが、全員でそれぐらいになることはあった」としている。ところが、そのなかにはコンサルタントなどのやまや以外の関係者も含まれていた。また、そのコンサルタントは、当初キタジマ食品がやまやに紹介した人物だという。
当事者であるコンサルタントA氏は、キタジマ食品の技術そのものは高く評価していたものの、立ち会った際のやりとりについて、「北島氏は、『だったら自分で(八女堆肥センターの事業を)やればいい』と開き直ったことがあった」と指摘する。
また、北島氏は1億円の債務を株式で弁済し、北島氏が八女堆肥センター代表を外れた時点で、「残りの1億円はバイオマス助成金を申請するので返さなくていいと、いったん言われた」としているが、やまやは「返済減資確保に向けた事業存続のために助成金獲得の模索を継続したが、債務弁済とは全く別の話」と反論。
A氏はこの件についても、「北島氏の当初の話では事業に着手した段階で降りるような口ぶりだったが、助成金は事業が結実してから支払われるもの。良い面のみ話してリスクを先に言わないのが北島氏のいつもの手法」とバッサリ切り捨てた。
どちらにも組しないはずの立場である人物のコメントだけに、注目に値する。
実はこの間、事業についての話し合いでは、やまやから北島氏に配慮した処遇も検討されていた。
(つづく)
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