2004年6月29日付の地元紙「山口新聞ダイジェスト版」に、山口銀行の頭取交代劇についての記事がある。
「山銀トップ交代の背景に意見対立」 山口銀行の頭取が田原鐵之助氏(63)から福田浩一氏(51)にバトンタッチされたが、頭取交代劇の裏に、営業推進方法をめぐる役員間の意見対立が、前頭取退任の引き金の一つになっていたことが28日分かった。生命保険会社への顧客紹介の在り方などが議論されたとみられる。 |
本文とは直接関係はないが、「生命保険会社への顧客紹介の在り方などが議論された」となっているその生命保険会社とは、第一生命と言われている。田中耕三相談役(元頭取)と親しい関係にあった生命保険会社・業務推進部A氏が影響力を行使し、山口銀行顧客の保険勧誘をしていたことを指すものと思われる。
エピソードとして「支店長昇格の内示がある前にA氏よりお祝いの言葉があり、保険勧誘に協力せざるを得ない圧力を感じた」と吐露する支店長もいたと言う。とくに人事情報の漏れがひどかった時の人事担当部長は、皮肉にも井筒屋の非常勤監査役を歴任し、現在、山口銀行の保険関係の関連会社社長を務めている人物と言われている。
井筒屋の筆頭株主は、持ち株比率9.16%の西日本鉄道、以下第4位みずほ銀行、第5位福岡銀行、第7位第一生命、第8位山口銀行となっている。
【北山 譲】
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