17日、大分県庁で開かれた記者会見で、九州乳業(株)は「金融機関など19社が経営再建計画に合意し、7年後の2017年3月期までに債務超過の解消を目指す」と発表した。
同社の発表によると、「昨年6月に牛乳の消費量が激減したことで、グループ企業全体で146億円の債務を抱えた。現在の債務超過額は約130億円と若干圧縮されたものの、今なお経営再建中である」としている。
同社代表取締役社長の江川清一氏は、「自主再建の道筋はついた。これからが正念場であると考えている」とコメントした。江川氏は大分県農林水産部審議監を務めた県庁OB。経営が悪化する同社の再建のために、大分県知事の推薦を受け、09年6月、社長に就任した。
3月からは需要拡大を目指し、テレビCMを放映する予定。「消費者様向けのメッセージを強化することで、企業の信頼に結びつけていきます」と『みどり牛乳2010キャンペーン』を打ち出している。今後の動向が注目される。
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