(株)正興電機製作所(本社:福岡市博多区、井上信之社長)は2月19日、2009年12月期決算(連結)を発表した。
当会計年度の売上高は前期比3.4%減の168億4,400万円、経常利益は2億3,800万円、当期純利益は300万円となった。
設備投資計画の延期や抑制があったなか、徹底したコスト削減と生産性向上に取り組んだ。
1.電力システム
○受注高:49億100万円(前期比28.8%減)
○売上高:50億8,900万円(同比15.5%増)
配電自動化システムやリプレース・メンテナンス市場に注力した。
受注高については、前期に総合制御所システム関連の大口受注があった。
2.社会システム
○受注高:72億6,700万円(前期比15.6%減)
○売上高:76億4,000万円(同比5.9%減)
公共インフラ設備関連は堅調に推移したものの、国内産業会社向け受変電システム市場において設備投資の延期や中止などの影響を受けた。
3.情報システム
○受注高:15億6,100万円(前期比6.1%増)
○売上高:17億1,600万円(同比16.8%増)
システム運用サービスやASPなどのサービス事業や業務システム関連が堅調に推移した。
4.情報・制御コンポーネント
○受注高:122億万円(前期比31.0%減)
○売上高:11億3,300万円(同比41.4%減)
年度前半の半導体市場の大幅な落ち込みなどが影響した。
5.その他
○受注高:10億5,100万円(前期比30.4%減)
○売上高:12億6,400万円(同比15.9%減)
環境、省エネを基軸としたサービス事業に取り組んだものの、産業関連の設備投資抑制の影響があった。
同時に、09年11月12日に公表していた通期業績予想を、売上高168億4,400万円(増減額:▲6億5,600万円)、営業利益2億700万円(増減額:▲9,300万円)、経常利益2億3,800万円(増減額:▲1,200万円)、当期純利益300万円(増減額:▲1億4,700万円)に修正すると発表している。
理由については、一般産業関連の設備投資や半導体市場の停滞による受注の落ち込みと、水処理監視制御システムにて一部売上が来期へずれ込んだことなどにより、前回業績予想に対し売上高が落込み、営業利益が減少しているため。
また当期純利益においても、同社および連結子会社において固定資産の減損損失による特別損失を2億1,800万円計上したため、前回予想に対し大幅な減少となっている。
なお減損損失の内容は「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、当社および連結子会社の所有する固定資産に関して減損処理を行い、連結決算において2億1,800万円を減損損失として特別損失に計上したためとしている。
▼関連リンク
⇒株式会社 正興電機製作所
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら