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【県議インタビュー3】 新村雅彦県議(民主・県政クラブ)(下)
特別取材
2010年2月19日 11:09

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 国政では民主党が政権を取り、自民党は野党となった。一方の福岡県議会では自民党が第一党(自民議席43、民主議席21)である。そのなかで、新村県議は民主・県政クラブ21名の幹事長を務めている。今回は“幹事長としての役割”について質問した。

 ―幹事長としてどのような取り組みをしていますか?

 新村 大きな仕事としては、本議会における代表質問をまとめ上げることがあります。代表質問は時間が限られており、県政における多くの課題のなかから何を取り上げていくかが重要です。民主・県政クラブの21名には、それぞれ個性がありますが、代表質問は全員の総意を得て作るようにしています。そのための政策審議会は原則として全員出席です。そこで県民から寄せられる多くの声を拾い、集約させて政策や提言を作り上げていきます。
 視察も全員で行くことにしています。これまで産廃問題について香川県豊島、海外ではインドを視察しました。また、常任委員会には、民主・県政クラブの県議がそれぞれ2、3名ずつ入っています。そして、得た情報は必ず政策審議会に持ち帰るようにしています。21名が同じスタンスで会派としての一体感を持って代表質問が作られるように、私としては調整役を務めているのです。

 ―国政の政権交代後、県議会における民主党の立場に変化はありましたか?

 新村 国政では民主党が政権を取りましたが、福岡では依然として野党という立場は変わっていません。ただし、もともと政策においては国と地方の意見が対立するという構図があります。その点では、自民党県議団とも一部で共通認識が強まり、昔に比べ風通しが良くなったと感じています。以前はほとんど無視されていましたが、今は党派間で意見を調整するようになっています。

 ―2月24日より、定例本会議が始まりますが、現在の県政における課題についてどのように考えていますか?

 新村 次の議会では、2010年度予算が主な議題になります。予算案は県庁の職員が作っていますが、この予算案作成のプロセスをもっとオープンにすべきだと考えています。福岡県の行政はもっと透明性を高めなければなりません。


インタビューを終えて―
 選挙時のみ辻立ちや駅立ちをする政治家が多いなか、新村県議は日頃から地域の人々と接する場を設けている。また、現在はブログの更新をこまめに行っているようだ。国民の政治関心を高めるという意味でも、政治家による情報発信は、“続けること”が重要だと感じた。
 県政の透明性については課題が多い。実際に県庁に対する取材でも、作成中または検討中の計画については「聞かれても教えられない」という態度をとられることがある。行政に対する県民の不信感や不安感を取り除くためには、まず行政の透明性を高めるべきではないだろうか。

(了)

<プロフィール>
新村雅彦(にいむら・まさひこ)
 1952年9月4日田川市に生まれ、福岡市で育つ。山口大学経済学部を卒業後、中学校社会科の福岡市教職員となる。94年9月に教職員を退職。99年、県議会議員に初当選、03年、07年と再選を果たす。現在は、民主・県政クラブ幹事長、新社会推進商工委員、国際交流推進対策調査特別委員を務めている。


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