「観光目的としか思えない!」「福岡県庁も議会も公金支出への意識が低すぎる!」。福岡県議会による委員会視察の実態に、批判の声が上がり始めた。
県町村会による幹部職員への接待疑惑が拡大、前副知事・中島孝之容疑者や県町村会会長で添田町長の山本文男容疑者らが贈収賄容疑で逮捕されるという状況の中、県政のチェック機能である県議会が、観光としか言いようのない内容で委員会視察を繰り返してきたことに様々な意見が出ている。
福岡市で商店を経営する50代の女性は「あきれた。すべての時間を『視察』に使うのかと思ったら、判で押したように1時間か1時間半で仕事を切り上げている。宴会だけは毎回2時間なんて県民をバカにしているとしか思えない。監視の目が行き届かないと、何をするか分からない。次の選挙の前に、下らない視察に参加した議員の名前や仕事ぶりを公表してほしい」。福岡市郊外に住む30代サラリーマン男性も「ふざけている。博物館やら庭園などは、自分の金で行けばいい。(報じられた)日程が本当なら、公金横領に近いじゃないか!。県議会は、町村会からではなく、税金で接待を受けている!」
市民オンブズマン福岡の児嶋研二代表幹事は、次のように話している。「視察と称して観光に行ったと見られても仕方がない内容。いまだにこんなことをしているとは、驚きというより怒りを感じる。県議会の感覚は県民には理解されないだろう。多くの県民が、どうやって税金を払おうかと苦慮しながら日々を送っている。県議会は県民生活の実態が分かっていない。これでは県民の代表としての資格などない」。
※記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら