◇「原点」に還る
フリーペーパーに求められること。それは「タウン誌の原点に還ること」である。読者のための誌面作り、そしてクライアントの要望に応えるだけの費用対効果が望める広告作り、の2点である。
ガリヤでは昨年秋、同社内で読者との交流会を開催した。長澤社長はそこで、誌面に対する要望など、読者からさまざまな意見を聞いた。情報誌を発行する意義は、読者のために「お役立ち情報」をいかに多く伝えられるか、である。まさに原点に帰った試みを行なっている。
現在、3月号の発刊に向けて昼夜奮闘中の長澤社長であるが、今月も「働かせてもらっている喜びをかみしめながら仕事をしている」という。読者にも、クライアントにも、そしてスタッフにも感謝の心を忘れない。紆余曲折を経て、4名の陣容で切り盛りしている長澤社長だが、辞めていったスタッフに対しては特別な想いがある。
「辞めていったスタッフには恨みはありません。いつかまた一緒に仕事をしたいですね。辞めた人自身にも問題があったかもしれませんが、私にも問題があったと思います。お互い成長してまた一緒に仕事に取り組むことができれば本望ですよね。私は、希望を感じられる限りは、しっかりやっていきたい」。
創刊21年目を迎え、ガリヤに立ちはだかる壁は果てしなく高い。だが、死線の先を乗り越えてまでも守った媒体は、創業者であり、パイオニアであり、文化を作った者の意地さえ感じさせる。さらに、苦しい時でも笑顔を絶やさない長澤社長の明るさ、元気の良さがあれば、同誌の見通しは、明るいものになるだろう。
【朝倉】
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