18日、アフリカ中西部の国ニジェールでクーデターが発生した。長期に渡り政権を掌握していたママドゥ・タンジャ大統領を軍部が拘束し、失脚させたことによる。21日に軍部は、新憲法の制定を明言した。
クーデターの発生した首都ニアメーでは、大統領官邸周辺で銃撃戦が起き、10名ほどの死者が出たという。アフリカ諸国の国々で構成されるアフリカ連合は、クーデターに対し暴力による権力の奪取は容認できないとして、 ニジェールの加盟資格を停止するとともに、クーデターで失脚したタンジャ大統領の任期の延長を認めた前年8月の 国民投票前に施行されていた憲法に復帰するよう求めた。ただ、多くの国民からは、このクーデターは支持されているようだ。
現地に居合わせた、ある邦人は「レストランで食事中、突然伏せろと言われ、外で銃声が響き渡った。アフリカのなかでも平和な国であるが、今後どうなるかわからない」と話している。
ニジェールには、ボランティア含め100名ほどの邦人が滞在している。今のところ緊急国外避難とはなっていないものの、安全な自宅で待機するよう指示が出されているという。
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