財団法人九州経済調査協会は24日、福岡銀行本店地下大ホール(福岡市中央区)で、『2010年度版九州経済白書』の説明会を行なった。
会場には400名を超す聴衆が訪れた。
説明を行なった同協会情報研究部の片山次長は、「福岡、佐賀、長崎などの北九州ブロックの農産物直売所(道の駅など)の販売額が全国で16%を占め、その規模は全国14ブロック中、最も高い」と発表した。
農林水産政策研究所の資料によると、非都市的地域における人口千人あたりの農産物直売所販売金額において、北九州ブロックが181万円と全国トップの東山(とうさん)ブロック(岐阜・長野・山梨)に次いで2番目に多い。ちなみに熊本、鹿児島などの南九州ブロックは172万円で東山、北九州、北関東ブロックに次いで4番目に高い。
土日祝日、九州の道の駅が客でごったがえしているという光景を一度は目の当たりにしたことがあるだろう。データもそれを裏付けている。
なお、片山次長は「とあるディスカウント企業の幹部が道の駅を警戒している」とコメントしている。九州地区はディスカウント店がひしめき合っているが、道の駅もある意味、青果のディスカウントである。今後の動向が注目されているようだ。
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