福岡県議会が委員会視察の最中に、公費を原資にして「新年会」を行っていたことがわかった。
平成19年1月21日から22日にかけて、県議会「景気雇用対策委員会」が1泊2日で福岡市近郊の視察を行った。視察初日、14時に県議会棟を出発した一行は、九大伊都キャンパス内で1時間半の視察をこなし、翌日はたった1時間の久留米市内視察のために福岡市内のシティホテル(西鉄ソラリアホテル)へ直行。チェックイン後に向かった先は「新年会」の会場となった「料亭 新三浦」(博多区石城町)だった。目的は「新年会」。視察の日程中に「新年会」を開くとは言語道断であろう。
議員の視察の際には、交通費とは別に日当として日額19,200円が支払われる。宿泊費、雑費を含む金額というが、1泊2日で38,400円が議員の懐に入る。その中から、新年会の費用が賄われたということだ。
議会事務局職員によると、定額で支払われる日当の使い道は決められておらず問題ないと言うが、原資が「税金」であることは明白で、詭弁は通用しない。
議会は、行政のチェック機能として存在している。しかし、本来ならば税金のムダ遣いを正す立場にある県議会が、税金を浪費しているというのが今の福岡県の実態である。
福岡県議会は、宴会費用は自分の財布から支出すべき、という社会人として当然守るべき節度さえなくしているのだろうか・・・。
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