24日、福岡県議会の2月定例会が始まった。本会議冒頭、麻生渡福岡県知事は県町村会事件で前副知事らが逮捕・起訴されたことについて、県政への信用を失墜させ遺憾として陳謝したが、任命・監督責任は重い。
県はこの日、県議会に対し、総額1兆5,900億円の2010年度一般会計予算案を提出したが、肝心の予算審議をよそに県執行部の責任追及に時間が割かれそうだ。
議場に漂ういつもと違う緊張感は、麻生県政始まって以来のものかもしれない。1996年に発覚したカラ出張問題で揺れた時とも明らかに違う。
「(町村会事件で)麻生知事の5選出馬はなくなった」という声が圧倒的だが、そうなると麻生県政は「死に体」。これまでもような楽な県政運営は望めない。
知事を支えてきた自民党県議団幹部は、副知事の任期が長すぎるとして改革案の提出を示唆しているほか、民主党系会派などからも厳しい質問が出ることは必至だ。
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