２月１日から始まった春季キャンプ。福岡ソフトバンクホークスのA組は24日で打ち上げとなり、きょう26日からはオープン戦が始まる（ヤフードーム・18時～・広島東洋カープ）。

　実戦により近い仕上がりが確認できるとされる「第５クール」に入ったばかりの２月20日、21日の両日、キャンプを視察した。
　A組が見られる最後の週末とあって多くのファンが集まっていた。

　20日の午前中は打撃練習、投内連係などを行ない、午後からは紅白戦が予定されていた。
　打撃練習ではオーティズ、小久保が絶好調の様子。特にオーティズは柵越えを連発していた。
　一方、李は不調のため良い当たりは見られず、不安を残している。

　13時からの紅白戦では、アイビースタジアムの6,000席あるスタンド席はファンでほぼ埋まり、外野の芝生席も一部開放された。

　今季の大活躍が期待される松田は、この日は快音なし。しかし翌21日のジャイアンツとの練習試合ではタイムリーを放つなど活躍を見せた。実戦に期待したい。
　打撃練習で絶好調だったオーティズと小久保は紅白戦でも好調。長谷川は今年も期待出来そうだ。

　投手では杉内、馬原、ファルケンボーグの良さが目立った。特に馬原には安心して「最終回」を見られる投球が戻ってきている。

　守備で不安を感じたのは、田上、中西、李。中西はセンターに飛んだ球を不安そうに取っているように見えた。李はサードの守備でファインプレイもあったがその逆もあり、プレーに安定感を欠く。

　そのほか、目立ったのは村松の盗塁がきれいに決まっていたこと。まだまだ若手に負けず試合に出てほしい。

　気になったのが声の出具合。小久保、川崎は常に大きな声を出していたが、若手がおとなしいように思われる。２人に負けずガンガン大声を出して欲しいものだ。

　紅白戦後は特打、特守などの個別練習が行なわれていた。

　翌22日。主力メンバーはサンマリンスタジアムでジャイアンツと練習試合。この試合に参加していない小久保、松中がそろって打撃練習をする姿が見られた。
　小久保は柵越えを連発。打球が外野スタンドへ飛び込む度に拍手が起きていた。

　ジャイアンツとの練習試合を観られないかと、一応サンマリンスタジアム方面へ移動してはみたものの、駐車場は満車でなおかつ空きを待つ車の列も長いことから観戦を断念せざるをえなかった…。

　キャンプ序盤から中盤の、練習を積み重ねて今シーズンを戦えるかたちになってゆく選手達姿を見るのも良いが、今回のように終盤の実戦に近いキャンプを見ることも手ごたえが感じられて良かった。
　今シーズンは昨シーズン以上に良い試合が観られるのではないかと期待が高まる。きょうからのオープン戦を楽しみにしたい。

【黒霧 鷹】

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