―「勉強は逆転のツール」というご自身の体験を教えてください。
松原 私は大牟田市の高校入学当時、英語・数学・国語の偏差値が29でした。成績は学年最下位で典型的な「落ちこぼれ」でした。学校の先生には無視されていましたが、大学には行きたいと思っていました。それを知った担任の先生からは、頭の悪さと何一つ打ち込まなかったそれまでの人生を嘲笑されました。
―その教師に対する反発を、エネルギーに変えたわけですか。
松原 1日7時間、自分で勉強しました。勉強の紆余曲折を経て1浪して2000年、早稲田大学に合格しました。そこから人生は逆転しました。他人を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。
―社会人の読者はどのように活用したら良いですか。
松原 「自己管理能力」と「論理的思考」を磨いていただきたいと思います。自己管理能力をつけるにはなりたい自分を強くイメージする「見える化」。自身の心理特性を把握して楽な手法でやっていくこと。自分で自分をコーチングすることを身につけていただくことなどを記しています。また、「理解する」「記憶する」「アウトプット」することを段階的に身につけることで論理的思考を身につけていただく方法も提示しました。必ず人生は好転するはずです。また、大学へ行ってみて社会を生きていくには学歴は必要ないが、学力は必要だということがわかりました。効率よい勉強で資格試験に生かしていただければ幸いです。
―現在のスタッフ構成を教えてください。
松原 全部で28名です。学生スタッフの大半は元生徒です。受験生の気持ちが痛いほど分かる。われわれの業務はこの苦労した経験のない人にはできない仕事です。
―今後の目標はなんでしょう。
松原 日本の教育格差を無くしたいと思っています。所得と地域格差。東大生の家庭の平均年収は約950万円といわれています。私どもは現在月平均2万円の費用を頂いていますが将来的にはこの10分の1にしたいと思っています。所得が高くなくても難関校にいける社会を作りたい。また、予備校などがない過疎地からでもメールを活用することで有力大学を目指せる風土作りをしたいと思っています。
そして、いずれは日本を元気にしてくれる人々を多数生み出していければ幸いです。
(了)
(株)未来研究所
福岡市博多区比恵町5-2-2F
電話:092-477-6300
FAX:092-483-3370
http://www.miraken.com/profile/
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら