福岡県議会の委員会視察では、個々の議員に1日19,200円の日当が支払われる。実働が半日でも、あるいは1時間でも19,200円という決まりである。
視察には貸し切りバスや航空機、電車などの移動手段があるが、これらの交通費は日当に含まれない。従って日当の使い道は、宿泊費及び雑費ということになる。
昨日指摘したとおり、平成20年1月に行われた管内(県内)視察の初日には、料亭で「新年会」が行われていた。この視察の日程について県議会議会事務局に確認したところ、視察初日のから翌日昼までの1泊2日の行程に昼食の必要がなく、支払いの必要が生じるのは福岡市内のシティホテルの宿泊費、そして新年会の費用だけであることが分かった。この視察における県議1人への日当の合計額は19,200円×2日分で38,400円。この中から宿泊費と「新年会」費用が支出されたことになる。
県議らが宿泊した「ソラリア西鉄ホテル」は、1泊の通常料金が約14,000円~18,000円。新年会の会場となった「料亭 新三浦」の宴会費用については、ひとり1万円は下らないという。宴会費用は雑費扱いらしいが、宿泊費と雑費が同じ程度の金額ということからして常識を外れている。19,200円の日当をどう使おうが自由と考えているとしたら大変な思い違いである。原資は税金なのだ。
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