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フリーペーパー受難の時代(4)~特定業種に偏った広告収入
特別取材
2010年2月 1日 11:40

 フリーペーパーのクライアントは、飲食業のほか、美容業が中心である。金銭的に余裕のある主婦やOLを中心としたF1層(20~34歳の女性)、F2層(35~49歳の女性)をターゲットにしたものが多い。飲食業はともかく、以前は美容業界の特定の業種に関して、誌面に広告を掲載するにあたって規制をかけていた情報誌が多かった。しかし、時代が進むに連れ、広告収入を維持するために美容業界の特定の業種に頼らざるをえない状況となっていった。

 美容業界の特定の業種は、数十万円の広告を出して1人でも来客があれば広告料をペイできることから、積極的にフリーペーパーを利用していた。各社とも同業界に関して誌面の後ろのページに掲載し、着目度の高い「表回り」(表紙の裏や裏表紙など)には掲載しないという独自の規約を作っていた。しかし現在では、実際にフリーペーパー各誌を手に取って頂ければ、その規約が過去の話ということがよくわかる。

 本来は、飲食業界や各種スクールなどを中心に広告面を構成したいというのが各社の本音だろうが、上記の理由などにより、結果的に誌面の「質」を落としてしまっているという現実がある。これが、読者離れにつながる理由の一つにもなっている。

 本来、情報誌は読者のための情報、生活に役立つ情報を発信するものだが、残念ながら企業、そして誌面を維持するための情報とならざるをえない状況となっている。
理想論だけでは無理とは言え、読者主体の情報・誌面構成に向けた、抜本的な収益構造の仕組みの再構築が望まれている。

【朝倉】


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