小沢民主党幹事長は1日、定例記者会見で、東京地検特捜部による2度目の事情聴取に応じていたことを明らかにした。
小沢幹事長によれば、聴取は先月31日、特捜部の求めに応じる形で東京都内において行われたという。小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる政治資金規正法違反事件に関して、3時間あまり話を聴かれたとしている。
小沢幹事長は「不正な金銭は一切受け取っていない」と繰り返したが、検察側の聴取にも同様の主張をしたものと見られる。
記者団とのやりとりの中で、「想定していないが」としながらも、刑事責任を問われた場合は「責任は重い」と語り、自身が立件された場合は幹事長を辞任することを示唆した。
重要な予算国会で、「政治とカネ」の問題に揺れる永田町。政権交代の立役者である小沢幹事長には、党内外から厳しい視線が注がれている。特に土地取引の原資について小沢氏自身の説明が二転三転しており、追い詰められたとも観測も出ている。
4日は、同事件で逮捕された小沢氏の元秘書、衆院議員・石川知祐容疑者らの勾留期限であり、小沢氏が道義的責任を取って「幹事長辞任」のカードを切るのではないかとも言われている。
民主党にとって最悪のシナリオは、東京地検特捜部による小沢氏の逮捕許諾請求という事態。そうなった場合、鳩山政権は重大な局面に立たされることになる。