それでも下関駅から小倉駅までJRを利用すれば片道270円で行けるため、小倉井筒屋で買い物する下関市民は多かった。だが、ゆめシティが開業して異変が起きている。ゆめシティの売上は公表されていないが、年商150億円前後ではないかと言われている。
大胆な予測であるが、その内の100億円が下関市内のパイの奪い合いから得られたものであり、残り50億円が市内流出分と見られる。特に小倉への流出に歯止めがかかった。その打撃が受けるのは小倉井筒屋とコレットではとの見方が有力である。井筒屋にとって何とか黒字を維持できている本店と大きな負担となっているコレットへの新たな脅威が出現したことになる。
なお、下関から山口井筒屋に買い物に出かけるケースは少なく、山口井筒屋の商圏は山口市周辺に限定されており、売上増加は期待しにくい状況にあると見られている。
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