福岡県議会に「裏口座」が存在することが明らかとなった。県議会各委員会の視察に際し、県議に支払われる「日当」を、議会事務局職員の個人名義口座で管理していたもので、不正の温床になりかねない杜撰な公金管理の手法に疑問の声が上がる。
市民オンブズマン福岡の児嶋研二代表幹事は次のように話している。
「委員会視察の経費を、形式的には視察ごとに精算して議員に支払ったことにし、実際には職員が管理してほかの視察に流用していたということは、本来の目的以外の支出を行っていたということ。税金の不正使用にほかならない。一番の問題は、流用ができたということだ。支払われた日当、旅費などは、余ったら返すのが当然。本来、税金のムダ遣いをチェックするのが議員の仕事である。これでは、議員の仕事は果たしていないということになる。『裏口座』の存在が明らかになったことで、今の県会議員の実態がこんなものだということが分かった」。
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