3日、開かれた福岡県議会定例会で、民主・県政クラブの代表質問に立った岩本一儀県議は、後期高齢者医療制度に伴う収賄容疑で起訴された前副知事の中島孝之被告に関連して麻生県知事へ11の質問を行なった。質問と麻生県知事の回答について、その主な内容は以下の通り。
Q1.町村会に絡む一連の事件に対してどのように認識しているか。
A1.県政への県民の信頼を失墜させる、極めて遺憾な中身である。
Q2.後期高齢者医療広域連合(以下、広域連合)の議員定数77が、全国平均27に比べ多すぎることは知事としてどのように認識していたのか。
A2.福岡県には人口100万を超える政令指定都市もあれば、人口の少ない村もある多様な構成である。広域連合の設立準備委員会では、「全ての市町村の参加が不可欠」としている。
Q3.広域連合の議員定数77は、そこに至る過程で汚職疑惑がある。規定通りの34にすべきではないか。
A3.医療制度実施後の1年間は経過措置として77名とする規約がある。この法案については各市町村で議決、申請された後、私のほうで認可している。また、09年の2月に同措置を延長(定数72、2011年3月31日まで)することが決まっている。
Q4.町村会詐欺事件に伴う県職員への裏金接待疑惑についてどのように把握しているか。
A4.現在、職員倫理調査委員会を設置し、調査を進めている。
Q5.全国に例をみない大型の後期高齢者医療広域連合については、町村会側の意向が働きかけたと考えるが、知事はどのように考えているか。
A5.広域連合は任意参加の仕組みであるが、福岡県では4つの市を含む72市町村が参加する福岡県介護保険広域連合が設立されていた。
Q6.中島前副知事は、99年から10年来、3期に渡り副知事を務めていた。その任命・監督の責任、また容疑が事実であれば、その結果についての責任のとり方はどう考えているか。
A6.私自身の責任を痛感している。容疑が事実ならば、今すぐ必要な措置をとる考えである。
(つづく)
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