そごうと同様に経営危機に見舞われた「岩田屋」(福岡市)のメイン銀行は富士銀行(現みずほコーポレート銀行)と福岡銀行であった。両行は2002年私的整理に伴うガイドラインに沿って、岩田屋再建のため280億円の債権放棄を取りまとめ、みずほコーポレート銀行140億円、福岡銀行110億円の債権放棄を取りまとめ、岩田屋再建を果たした。その後、岩田屋は伊勢丹の100%出資会社となった。
井筒屋のメインでもある富士銀行(現みずほ銀行)、福岡銀行にとっては、百貨店経営の厳しさを目の当たりにし、井筒屋への支援については消極的にならざるを得ない高い授業料と映ったのかもしれない。
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