フリーペーパー激戦地の福岡。数え切れないほどのフリーペーパーがあるが、その中でも圧倒的な存在感を示しているのがリクルートが手掛けるホットペッパー。月間で軽く6,000万円以上の売上を誇るとも言われるこのNO.1のフリーペーパーには、現時点ではどこも歯が立たない状況。NO.2は、(株)サンマーク(福岡市中央区)が手掛けるメサージュで、こちらも飲食店や美容、キャリア関係を中心に高いシェアを誇っている。
福岡は、この2大フリーペーパーがほぼ市場を抑えた格好となっている。ある業界関係者は、「飲食店などに営業に行なっても、予算はホットペッパーとメサージュで使い切ったと言われる。予算があっても、そのふたつの媒体に使われており、残った3万円、5万円の広告予算では、正直あまりおもしろくありません」と2社の存在の大きさを語ってくれた。
ただし、その他の会社も指をくわえて、見ているわけではない。まだ水面下の話だが、媒体同士で同じキャンペーンを打ったり、紙面構成を提携して、共同でやっていこうといった話も出てきている。
不況の影響で飲食店などの広告予算が限られている中、フリーペーパー業界も生き残りをかけた熾烈な競争が行なわれている。
【宮野 秀夫】
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