3月11日に商業施設「ベイサイドプレイス博多」がリニューアルオープンする。“5感が潤う港のコミュニティープレイス”をキャッチフレーズに、海産物・畜農産物、産地直送の食材や、5,000種約1万点のオルゴールが展示されている「博多オルゴール堂」、マジックと音楽のカジュアルレストラン「ライトハウス」など、期待されるが、これで閑散としていた博多ふ頭に再び活気を呼び戻すことができるかというと、これまで同様に一過性に終わりかねない。
ここで、考えてもらいたいのが行政の『街』づくりの取り組み。「ベイサイドプレイス博多」は「福岡国際センター」「福岡サンパレス」「福岡国際会議場」「マリンメッセ福岡」と隣接しているが、この会場などとの導線が弱い。毎年開催される大相撲九州場所で、多数の人が訪れるが、大半はそのまま博多の町へと消えていく。それは、他の施設へ訪れた人たちも同じだ。
それは、この4つの施設の出入り口が全て博多側を向いているせいだ。ベイサイド側である「海」側に出入り口がない。そのため、折角近くまで来ている人をベイサイドに呼び込めない。宝の持ち腐れとなっている。つまり、施設と施設の繋がりが欠如しているのだ。
そこで提案したいのが、この4つの施設の出入り口を海側にも設けてもらいたいことと、都市高速道路の高架下の整備である。実際に、この4つの施設の海側に出てみるとベイサイドは目と鼻の先にあり、ここが整備されると人の流れが変わる。
これだけ近距離に施設が集まっているにも関わらず、導線が確保できていないために単独での集客に頼るとは情けない。「ベイサイドプレイス博多」と「福岡国際センター」「福岡サンパレス」「福岡国際会議場」「マリンメッセ福岡」が繋がれば、大きな経済効果も期待できる。イベント開催時には、高架下での屋台や露天の出店でも良いし、人が歩きたくなる仕掛けひとつで、この周辺は大きく変わる可能性があるのだ。是非とも、この導線確保に取組んでもらいたい。
【石崎】
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