10日、福岡市中央区天神の天神テルラで第12回福岡アジアビジネス研究会(主催:データ・マックス)が行なわれた。当日は季節外れの大雪に見舞われ、高速道路の一部が通行止めになるなど悪条件の中、36名の企業経営者らが集まった。
今回の講師は、半導や液晶パネル工場向けの搬送装置(クリーンリフター)で世界シェア80%以上を誇る第一施設工業(株)の篠原統社長。十年前から外国人留学生を数名ずつ定期採用し、現在では従業員100名中20名が留学生となり、留学生出身の課長まで誕生したとのことだ。「国籍で差別は一切しません。中国人留学生出身の社員が日本人の部下を持つこともあります」と篠原社長は語り、同社のこれまでの留学生の採用及び活用法を熱弁。よって同社は輸出が売上全体の5割を占め、中国では昨年、大連に現地法人を設けたのに続き、台湾にも支店を設け、瀋陽でも現地生産を開始するとのこと。アジアに積極的に投資を行う篠原社長の話に、参加者らは熱心にメモを取っていた。会の終わりには積極的に質疑応答がなされるなど、活気のある会となった。
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