井筒屋本体の財務に重くのしかかるのは長短借入金である。そのためにかかる支払利息は5期平均で12億円を超えており、その支払累計は61億円。井筒屋単体の2009年2月期の営業利益は12億5,690万円に対して、支払利息は12億7,400万円で営業収益の全額が金利で消える。
結論からいえば井筒屋の社員は銀行への支払い利息を払うために、働いていることになる。2010年2月期の営業利益(予想)は13億円であり、金融機関による1年間の返済猶予だけでは再建の道は厳しいと思われる。金融機関の貸出平均金利は3%を超えており資金調達に苦しんでいることがうかがえる。
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