~因縁浅からぬ間柄の両社~
<規模で勝る明治屋産業 財務体質強固な海星ムサシ>
明治屋産業の09年3月期の売上高は325億1,595万円、店舗数142店舗。海星ムサシは88億262万円、現在の店舗数54店舗(エブリィ含む)と、大きな開きがある。
しかし、収益性を見ると、明治屋産業の売上総利益率は前年より2ポイント近く改善して30.62%、経常利益率は0.93%と1%に満たない。一方の海星ムサシは売上総利益率が39.81%と、小売業としては良好な数値を有する。ただし経常利益率は、明治屋産業より高いものの1.59%にとどまっている。
安全性では、明治屋産業の株主資本比率が31.63%で、対する海星ムサシは59%。収益を着実に内部留保に回している。流動比率は、明治屋産業の74.75%に対して海星ムサシは237%。当座比率も中小企業としては224%と抜群の数値を示し、現預金12億円は明治屋産業を凌ぐ。借入依存率は明治屋産業42.84%に対して、海星ムサシは18.22%。不動産資産を有していないが、堅実な経営姿勢が財務体質に現れている。
【鹿島 譲二】
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