福岡県と福岡水素エネルギー戦略会議が「福岡水素戦略(Hy-Lifeプロジェクト)」の社会実証第1弾として実施する「福岡水素タウン」(糸島市)について、2009年3月から9月までの省エネルギー効果などを公表した。
なおデータは定置用燃料電池大規模実証事業により得られたデータをもとにしている。
09年3月から9月の間において「福岡水素タウン」150世帯平均のCO2削減量は17.1kg/月/世帯で、年間に換算すると「福岡水素タウン」全体でCO2を31t/年(ガソリン13,362リットルを消費したときに排出するCO2に相当*1)削減することができたとしている。
また、「福岡水素タウン」全体で、年間に換算すると一次エネルギーを13万MJ(メガジュール)/年(灯油3,551リットルに相当*2))節約することができたとしている。
「福岡水素タウン」には08年10月の1号機設置以来、国内はもとよりイギリス、韓国、ドイツ、台湾など海外を含む270件以上の視察、取材があるなど、大きな注目を集めており、今後は実証機を「期間中発生した諸問題を解決した最新鋭機」に置き換え実証期間を2016年度まで延長し、水素エネルギー社会の実現を先導する社会実証を継続するとしている。
*注
*1:CO2削減量、CO2削減率はエネファームを用いた場合と、従来のガス給湯器を用いた場合のCO2発生量の比較。(「定置用燃料電池大規模実証事業」と同様の評価方法、電力は火力発電との比較で算出)
*2:最も省エネルギー効果が高かった世帯では、CO2を145.6kg/月/世帯(ガソリン62.8リットル を消費したときに排出するCO2に相当)、一次エネルギー 1,705MJ/月/世帯(灯油46.5リットルに相当)を節約することができた。
<詳細・お問い合わせ>
福岡県庁ホームページ 「福岡水素タウン」150世帯の省エネルギー果等を公表 (平成21年3月~9月分)
*記事へのご意見はこちら