福岡県八女市(三田村統之市長)が、今年2月に発注した「八女市町村会館」<正式名称:『交流センター1(高次都市施設)建設工事』>の建設工事計画に、疑問が生じている。
同工事については昨年2月、1度目の入札が行われ、「不落」に終わっていた。入札に参加した8建設共同企業体(以下、JV)のうち7JVが辞退。1JVは入札予定価格の17億7,500万円を1億7,500万円も上回る金額で応札し失格。入札自体が不成立となっていたのである。
その後、不透明な経過の中で計画そのものが大幅に変更され、「新築工事」として設計からやり直した。工事金額が大幅に増額されたことは言うまでもない。
三田村市長の恣意的市政運営に批判の声が上がったが、八女市は新築計画を進め、今年2月に改めて入札を行っていた。
同工事の入札には、疑惑が付きまとってきた。
昨年の入札では、当初予定されていた入札参加条件を変更。大手ゼネコンなどを対象とするAグループに対し、共同企業体を組む「Bグループ」を、県内87業者から旧八女郡内17業者にするなど地場建設業者の意向が色濃く反映された。
しかし、今回の入札ではさらに入札参加条件を変更し、Bグループ参加資格を八女市内の業者に限定してしまったのである。
(つづく)
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