福岡県八女市(三田村統之市長)が、今年2月に行った「八女市町村会館」新築工事の入札について、県内の建設業者などから疑問の声が上がっている。
八女市町村会館の工事入札を巡っては、昨年2月、前市長時代に採用された「リファイン」と呼ばれる工法での計画が、入札不成立で頓挫。その後、事業費を大幅に増額した「新築案」に変更して、今回の入札が行われた。
2月の入札では、建設共同企業体を構成するBグループを旧八女郡内の業者から八女市内に絞り込み、さらに前回までなかったCグループまで指定。これも八女市内の業者とした。Bグループの対象は八女市の等級別格付がAランクとされる10社。Cグループは同格付けがB及びCランクの10社でしかない。
問題はB、Cグループを八女市内の業者に絞りながら、実際には八女市内の一部業者が除外される結果となったことである。旧黒木町や矢部村など、今年2月に八女市と合併した町村の業者は、対象外とされたのだ。
これは合併の期日を利用した旧八女市内業者への優遇策でしかなかった。
(つづく)
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