民主党・藤田一枝衆院議員の資金管理団体「藤田一枝後援会」の平成20年分の政治資金収支報告書に、自治労系政治団体からの寄附700万円が不記載になっていたことが判明。藤田議員側は今月10日、記載漏れがあったとして福岡県選管に修正を届け出た。
問題は、収支報告書を作成した時点で、700万円がどのように管理されていたかだ。
収支報告書は、政治資金規正法で義務付けられた会計帳簿に基づいて作成される。700万円の収入がきちんと帳簿に記載されていれば、収入総額や繰越金の額が、はじめから今回の修正された数字になっていたはず。つまり会計帳簿にも記載されていなかったということだ。
さらに、昨年3月末の収支報告書提出から今年3月までの1年間、700万円の現金の存在が忘れられていたとは考えにくい。口座管理ならとうに間違いに気づいていたはずで、現金管理も杜撰だったと言うほかない。
藤田衆院議員側の資金管理に関する問題では、700万円の記載漏れのほか、寄附受け入れ日の記載ミスなども明らかとなっている。さらに問題点を検証してみたい。
(つづく)
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