福岡県議会が委員会視察の旅費を裏口座で管理していた問題で、さらに「裏帳簿」も存在することが明らかとなった。
23日、福岡県議会は、議会の委員会視察に関する旅費を管理する通帳、および帳簿についての公文書公開請求に対し非開示の決定をし、通知した。
非開示の理由として「開示請求に関わる文書(委員会視察に際し支払われた「日当」等の費用を管理している通帳)は、委員会所属の各議員に私的に帰属する預金について金融機関が作成し、預金者たる各議員のために交付された文書であり、当該議員から職員に預託されているものにすぎないため公文書に該当しない」としている。
通帳に加え帳簿の存在も認めた上で非開示としており、裏口座、さらには裏帳簿があることが確実となった。議会事務局側は、請求をうけてから決定を出すまでの期間を延長。約1か月をかけて結論を出したが、延長理由は文書が大量であるとの一般的な理由ではなく「当該文書が公文書であるかどうかの判断が難しく、審議に時間を要するため」としていた。協議の末、これを非開示とし、裏口座であることを強く印象付けるものとなった。すべてを隠ぺいするためと見られても仕方があるまい。
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