総選挙から1年も前の平成20年9月に、民主党・藤田一枝議員が、自身が代表を務める「民主党福岡県第3区総支部」から受け取った『公認料』は500万円。藤田氏の領収書も残されていた(画像参照)。確かに《公認料として》と記されている。
同支部の20年分の政治資金収支報告書によれば、選挙関係費のうちの「公認推薦料」としての支出になっており、衆院選のために藤田氏へ資金提供したことは明らかだ。
しかし、昨年8月の総選挙終了後、藤田氏が選管に提出した「選挙運動費用収支報告書」には、平成20年9月30日付けの500万円の収入は記載されていない。同報告書に記載されているのは、衆院が解散された7月21日、民主党本部で公認証書授与式が行われ、直後に支給された正式な公認料の500万円についてである(画像参照)。500万円が消えたことになる。
平成20年の段階で、本当に3区支部から『公認料』が支出されたのだろうか?念のため藤田議員に領収書のコピーを提示し確認を求めたところ、「これは私が書いたものではない」と断言した。それでは、一体誰が、何のために作成した領収書なのだろうか。このあと、500万円を受け取ったはずの藤田氏本人が「なぜこんなことをしたのかしら」とつぶやいた。収支報告書が虚偽である可能性が高まった。
(つづく)
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